台北で電波が弱るのは、山と地下の2つだけ

Roami Team
28. October 2026
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Roami は eSIM テクノロジーを専門とし、グローバルな接続ソリューションを提供しています。このガイドは、台北捷運の路線情報と、台湾のキャリア各社のカバレッジ公開データに基づいています。

台北eSIMの電波、MRT各線と淡水・九份でどこまで届く

台北は平野、電波が弱るのは山と地下だけ

台北の市街地は盆地の底に広がる平野で、ビルの高さも揃っています。基地局の密度は高く、屋外で圏外になる場所はほとんどありません。

実際に電波が弱るのは、次の2つに限られます。

  1. 山:九份、十分、陽明山。谷と斜面で電波が回り込まない
  2. 地下:MRTのトンネル深い区間、台北地下街の奥、デパートの地下食品フロア

逆に言えば、この2つを外せば、台北でeSIMが繋がらないと感じることはほぼありません。夜市でも、MRTの車内でも、101の展望台でも、普通に使えます。

なので台北でのeSIM選びは、キャリアの優劣より行き先の地形を知っておくほうが役に立ちます。以下、交通手段と行き先ごとに見ていきます。


MRT5路線、路線ごとに繋がり方が違う

台北捷運(MRT)は5路線と環状線で構成されています。全駅に中継器が入っており、ホームでもトンネル内でも4G/5Gが繋がります。ただし路線によって性格が違います。

路線 色 区間の例 車内の通信
板南線 青 台北車站〜市政府 安定(5G)
淡水信義線 赤 台北車站〜淡水、101 安定(5G)
松山新店線 緑 松山〜西門 安定(5G)
中和新蘆線 橙 民権西路〜頂溪 ほぼ安定
文湖線 茶 動物園〜南港展覧館 高架のため屋外扱い
環状線 黄 一部開業 安定

注目すべきは文湖線です。この路線だけゴムタイヤの中量輸送システムで、線路のほとんどが高架の上を走ります。つまり「地下鉄」ではなく「高架鉄道」に近い。屋外を走るため、電波は地上と同じように入ります。

文湖線は松山空港と内湖、動物園を結びます。MRTで空港へ行く人、動物園へパンダを見に行く人が使う路線です。高架から台北の街が見渡せるので、車窓の写真を撮る人も多い。ここで写真を上げても、通信は止まりません。

一方、板南線は台北で最も混雑する路線です。台北車站、忠孝復興、市政府を結び、平日の朝夕は満員になります。人が密集すると速度は落ちますが、それでも4G/5Gは維持されます。地下鉄の車内で動画を見ても、止まることはありません。


台北車站の乗り換えで、切れる数十秒

台北車站は、MRT、台鉄、高鉄(新幹線)、機場捷運が乗り入れる巨大な駅です。地下3階から地上2階まで、通路が立体的に入り組んでいます。

ここで起きるのが、乗り換えの途中で電波が切り替わる数十秒です。特に機場捷運からMRT板南線へ乗り換える通路は深く、階段を2回降ります。その途中で地図の現在地が固まることがあります。

対策は単純です。乗り換える前に、次の目的地を確認して画面を閉じる。台北車站の構内は案内表示が充実しており、色と番号で行き先が示されています。地図を見続ける必要はありません。

同じことが、中山駅、西門駅、忠孝復興駅の乗り換えでも起きます。台北の主要駅は地下街と直結しているため、駅を出ずに目的地まで歩けることが多い。そのぶん地下の時間が長くなり、電波の切り替わりに遭遇します。


淡水まで40分、車内で動画は止まるか

淡水信義線の終点、淡水。台北車站から約40分です。夕日の名所で、週末は多くの人で賑わいます。

車内は高架区間が多く、川沿いを走る区間では景色が開けます。通信は安定しており、40分の乗車中に動画を1本見ても止まりません。720pで40分なら、消費は約700MBです。

淡水駅を降りると、老街が駅前から続きます。ここは人が多いですが、電波は問題ありません。ただし河口側の遊歩道の先、漁人碼頭の方面へ歩くと、建物が少なくなるぶん基地局から遠ざかり、4Gに落ちることがあります。夕日を見ながら配信するなら、老街側の岸壁のほうが安定します。

淡水は台北から日帰りできる距離ですが、滞在は3〜4時間見ておくと余裕があります。通信の面では、特別な準備は要りません。

ひとつだけ補足します。淡水は河口の街なので、風が強い日があります。冬場は体感温度が下がり、スマートフォンを手袋の上から操作することになります。画面越しの操作が増えるぶん、地図を開く時間は短くなります。事前にルートを頭に入れておけば、通信量も時間も節約できます。


九份へはバスで1時間、山道で地図が止まる

九份は台北から東へ約40キロ、山の中腹にある旧鉱山町です。アクセスは2通り。

  • バス1062番:忠孝復興駅から直行、約1時間10分
  • 台鉄で瑞芳へ、そこからバス:台北車站から台鉄で約50分、瑞芳からバスで15分

どちらを使っても、山道に入ると電波が弱まります。特に瑞芳から九份へ上る区間は、谷に沿って道が曲がり、見通しが悪い。地図の現在地が止まり、バスがどこを走っているか分からなくなります。

対策は2つです。

  • 乗る前に、降りるバス停を確認しておく。九份の場合「九份老街」が終点近くです
  • オフラインマップをダウンロードしておく。電波が弱くても地図は動きます

九份老街に入ると、細い路地に店が密集します。ここは人が多く、坂も急です。電波自体は4Gで入りますが、両側の建物で反射して測位がぶれます。地図より、目の前の看板と人の流れを頼りに歩いたほうが早い。

九份で最も通信が安定するのは、茶芸館のテラスです。海が見渡せる高台にあり、基地局への見通しが良い。夜景を配信するなら、ここが最適です。ただし夜は混むので、席を確保してから配信を始めてください。


十分と平渓線、渓谷の中は4Gに落ちる

十分は、天灯(ランタン)上げで知られる小さな町です。台鉄の平渓線で瑞芳から約30分、渓谷に沿って走ります。

平渓線は単線のローカル線で、駅間にトンネルが多く、携帯の電波が切れる区間があります。特に十分瀑布へ向かう遊歩道は谷底にあり、両側を崖に挟まれます。ここでは4Gに落ち、場所によっては圏外になります。

十分の老街は線路のすぐ脇にあり、電波は安定しています。ランタンに願い事を書いて上げる、その写真をSNSに上げるのは問題ありません。弱いのは瀑布方面の遊歩道だけです。

この一帯へ行くなら、中華電信の回線を持つプロバイダーを選んでおくと安心です。山間部の基地局は中華電信が最も多く、他の2社は谷で弱ることがあります。Nomadが中華電信回線を使っています。


夜市は人が多くても、速度は実用範囲に収まる

台北の夜市は、士林、饒河街、寧夏、師大など、どれも夜になると人で埋まります。

人が密集すると基地局に負荷がかかり、速度は落ちます。ただし台北の場合、落ちても実用範囲です。500Mbpsが150Mbpsになる程度で、写真のアップロードも動画の再生も止まりません。

夜市で唯一気をつけたいのは、地下や奥まった店に入ったときです。士林夜市の地下食品街は地下にありますが、中継器が入っているため繋がります。ただし階段を降りる瞬間に一瞬切れます。

夜市での通信量は、写真を撮ってその場で上げる使い方で1晩300〜500MB。動画のストーリーを10本上げると、さらに300〜500MB。3晩通うと、夜市だけで2GB近くになります。ここは台北の中で最も容量を食う場所です。


台北地下街、Y區と中山で違う理由

台北車站の周辺には、3つの地下街があります。

  • 台北地下街(Y區):台北車站から北門方面。雑貨とゲーム機器
  • 中山地下街(R區):台北車站から双連方面。書店と衣料
  • 東区地下街:忠孝復興から市政府方面

このうち電波が弱いのはY區の北側です。台北車站を離れて北門方面へ歩くと、地上からの距離が深くなり、中継器の間隔も広がります。4Gに落ち、ところどころで数十秒切れます。

中山地下街は比較的浅く、全線で4G/5Gが入ります。東区地下街も安定しています。

地下街を使うときのコツは、入る前に出口を決めておくこと。台北の地下街は出口の番号が整理されており、目的地に近い番号を覚えておけば、地図を見ずに歩けます。Y區は出口がY1からY28まであり、番号を確認せずに入ると迷います。


iTaiwanの無料Wi-Fiは、登録が必要で当てにならない

台北市と台湾政府は「iTaiwan」という公共無料Wi-Fiを提供しています。MRTの駅、公共施設、観光案内所などで使えます。

ただし使うには制限があります。

  • 初回はパスポートを持って観光案内所で登録する必要がある
  • 1回の接続に時間制限がある
  • 場所によっては速度が1〜5Mbpsと遅い
  • 屋内の公共施設が中心で、路上では繋がらない

つまり「台北に着けば無料Wi-Fiがある」という前提は成り立ちません。登録の手間を考えると、旅行中に使い続けるのは現実的ではありません。

ホテルとカフェのWi-Fiは速くて安定しています。問題は移動中です。MRTの車内、バスの中、路地を歩いているとき。ここを埋めるのがeSIMの役割で、台北では1日100〜200MBあれば足ります。


Googleマップが使える、これが台北の利点

台北では、Googleマップが普通に使えます。ナビゲーションも、徒歩ルートも、公共交通の検索も動きます。これは韓国とは決定的に違う点です。

韓国では地図データの国外持ち出しが制限され、Googleマップの車ナビが使えません。だから現地アプリに切り替える必要がありました。台北ではその必要がなく、日本で使い慣れたGoogleマップをそのまま開けます。

ただし、台北のローカル情報はGoogleマップより現地アプリのほうが詳しい面があります。夜市の屋台の場所、店の混雑状況、MRTの出口番号。こうした情報は、Googleマップだけでは足りないことがあります。

日本語で使えるのは「台北ナビ」などの観光アプリです。ただし基本はGoogleマップで足ります。地図アプリを切り替える手間がないぶん、台北は旅行者に優しい街です。


台北3日、キャリアはどれを選ぶか

台北市内に限れば、3社の差はほとんど出ません。中華電信、台湾大哥大、遠傳電信、どれも市内のカバレッジは9割を超えています。

それでも選ぶ基準を挙げるなら、次のとおりです。

  • 台北市内と淡水だけ:どのキャリアでも同じ。料金で選ぶ
  • 九份・十分・平渓線へ行く:中華電信回線(Nomad)が安心
  • 台中・高雄まで縦断する:台湾大哥大か遠傳電信でも十分
  • 花蓮・墾丁・離島へ行く:中華電信回線を選ぶ

台北3日で九份と十分を外さないなら、Nomadを選んでおけば迷いません。3GBで8ドル、5GBで11ドル。UbigiやAiraloと2ドル前後の差で、山間部の安心が付いてきます。

料金と容量の比較は台湾eSIMのおすすめ5社、実名登録の要否は台湾eSIMの実名登録ガイドにまとめています。


陽明山と北投、台北の北側は標高で変わる

台北の北には陽明山国家公園が広がり、麓には北投の温泉街があります。MRT淡水信義線で北投まで行き、そこからバスで山へ上がるルートが一般的です。

北投は標高100メートル足らずで、温泉街の中心部は電波が安定しています。地熱谷の周辺も4G/5Gが入ります。ただし硫黄の噴気が多く、機器の腐食を避けるためか基地局の数が絞られており、谷の奥では4Gに落ちることがあります。

陽明山は標高1,000メートル前後まで上がります。バスで小油坑や擎天崗へ向かう道は、山の尾根を縫うように走ります。尾根では見通しが良く5Gが入りますが、谷側へ回り込む区間で4Gに落ちます。擎天崗の草原は開けているため通信は安定しており、写真を上げる程度なら問題ありません。

注意したいのは硫黄の噴気地帯です。小油坑の周辺は噴気が直接当たり、スマートフォンの故障リスクがあります。写真を撮るとき以外はポケットにしまうのが無難です。

陽明山は半日あれば回れます。通信の面では特別な準備は要りませんが、山道のバス停で時刻を確認したくなる場面があるので、オフラインの路線図を保存しておくと安心です。


台北で電波が弱い3か所、6つの答え

MRTの車内で、動画は見られますか

見られます。全路線にトンネル内の中継器が入っており、駅間を走行中でも4G/5Gが維持されます。板南線や淡水信義線で動画を30分見ても止まりません。唯一、文湖線は高架を走るため屋外扱いになりますが、これはむしろ電波が良い条件です。

九份で、ライブ配信はできますか

できます。ただし場所を選びます。九份老街の路地は建物に挟まれて電波が不安定ですが、海側の茶芸館のテラスは見通しが良く、5Gで配信できます。夜景の時間帯は人と通信が集中するため、少し早めに場所を確保しておくと安定します。

十分瀑布の遊歩道で、地図は使えますか

使えません。谷底の遊歩道は崖に挟まれ、4Gに落ちるか圏外になります。歩く前にルートを確認し、オフラインマップをダウンロードしておいてください。瀑布そのものは遊歩道の終点なので、迷う心配は少ないですが、分岐で確認したくなります。

台北地下街で、繋がらない場所はありますか

あります。台北地下街のY區北側、北門方面へ向かう区間は深く、中継器の間隔も広いため4Gに落ちます。中山地下街と東区地下街は安定しています。地下街に入る前に出口番号を確認しておけば、地図に頼らずに歩けます。

夜市で写真を上げても、待たされませんか

待たされません。人が密集する時間帯でも、速度は実用範囲に収まります。写真1枚のアップロードは数秒です。ただし動画のストーリーを連続で上げると、処理に時間がかかることがあります。10本を一度に上げるより、1本ずつ間を空けたほうが確実です。

台北でeSIMと物理SIM、どちらが得ですか

台北だけならeSIMが得です。桃園空港のカウンターでSIMを買うと、実名登録に15〜30分かかります。eSIMは実名登録が不要で、日本で設定を済ませれば到着と同時に繋がります。台湾の電話番号が必要な場合だけ、現地でプリペイドSIMを買う理由があります。


台北の電波は、地形で決まる

台北で通信に困る場面を並べてきましたが、共通する性質があります。それは、電波が弱くなるのは地形が理由だということです。

山では谷に挟まれて弱くなり、地下では深さで弱くなります。人が多いこと自体は、速度を落とすだけで、繋がらなくはしません。夜市でもMRTの車内でも、実用範囲に収まります。

だから台北では、キャリアを選んで悩む必要がほとんどありません。台北だけなら、どのプロバイダーでも同じ結果です。九份と十分まで足を延ばすなら、中華電信回線を選んでおく。それだけで十分です。

容量の見積もりは、台北3日で1.5GB、九份と十分を挟んで2GB、高雄まで足を延ばして2.5GB。3GBプランを買っておけば、まず破綻しません。夜市で動画を上げる日が続くなら5GBに上げてください。

台北の街は、地図と人の流れで歩ける街です。通信がそれを邪魔しません。それが一番ありがたいことで、eSIMはその状態を1,000円台で作ってくれます。

最後に、台北で覚えておくと役に立つ数字をひとつ。MRTの運賃は、市内の主要区間で20〜30台湾ドル、日本円で100円前後です。1日乗り放題の一日票は150台湾ドル。3日間なら、悠遊卡(イージーカード)にチャージして使うほうが安く済みます。この判断も、駅で検索できれば5分で終わります。通信があるというのは、そういうことです。

台湾全体の比較は主要5社の比較、料金と登録の詳細は台湾eSIMのガイド、プラン一覧は台湾eSIMのページで確認できます。初めてのeSIMならeSIMの基礎知識を先に読むと、用語で迷いません。


本記事は2026年10月時点の情報に基づいています。MRTの路線、公共Wi-Fiの運用、キャリアのカバレッジは変更される場合があります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

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